鉄道関連本

趣味

なにが妥協のラインなのか…

だんだん年齢を重ねていくと、例えば、自分に子供や孫がいて、そういうひとに引き継げる環境があるなら次第に準備を重ねていけば、あるいは自分のコレクションを散逸させる必要はなくなります。

しかし私の場合は、そういう対象がありませんので、ある段階でヤフオクだの、銀座の四階などへ持っていかないと、たんなる「ゴミ」になってしまう訳です。
一方、自分の欲しい模型というのはなくはないんですが、もういい加減メーカーさんのだす「30万・40万・50万はあたりまえ〜」みたいな、初代ビックカメラ社長のCMまがいの(そんなこた言ってませんでしたが・笑)派手な値段の編成・機関車を買う元気がありません。
いままで、このHPやブログで散々「メーカーの努力にもモデラー側が応えてやらないと…」と書いてはきましたが、気力・体力・財力が続かない。
おれは軽自動車を買うんじゃないんだけどな…と言っていたら、肝心の軽自動車が「サニー・カローラ並み(この言い方はものすごく古いか…)では比較にならない、
一つ鉄道模型界が先取りしていたのは「アベノミクス」をかなり前から、安倍政権の誕生の遥か以前から、社会全体が「デフレ」の時代にあって、「インフレ価格」を続けていたことぐらいですかね。
従って、最近はオークションでわざと安い価格の車両を集めて、メンテナンスで楽しむ、というのを中心にやるようになってきました。
Facebookのほうには動画を載せましたが、最近いじっているのが鉄道模型社の量産時代の153系。
これも451・471系が出た前後の製品から、いわゆるCABに生産移行する直前まで、助手席側の乗務員ドア横のユニットサッシがずーーーーーーーーーっとエラーのまま販売されていたという、なかなかの強者。
それがために、かつてはカワイの模型で代用しようとしましたが、こっちはもっとエラーだらけで、どうも自分の持っているイメージと合わなくて手放すこと数回。
正面のソフトメタル鋳造が型くずれしていたり、肝心のユニット窓間の柱寸法が微妙に大きいが故に間延びして見えるのがどうしてもあわない。
ではエンドウ製品は?というと、全体には自分の感覚とほぼ合ってはいるものの、先頭車正面の顔がなんだかぼーっとした印象が馴染めませんでした。
以前このブログでも書きましたが、今回の153系は記録上は3代目だか4代目あたりのもので、小ユニット窓がちゃんとしたものになっているバージョン、つまりあの有名な「CAB」の新快速色165系、とたぶん金型が同じものになっているやつを手に入れています。
ここに今回、あらたに先頭車1両とモハ各1両を手に入れたので、少なくとも2M2Tは組めるという段階に至りました。
いずれもテツモ方式のインサイド+縦型モーターによる駆動ですが、ちょっとやはりノッキングするやつが出ていています。
ベテランにとっては当たり前の話ですが、例えばM車が3両あって、そのうち1両が走行中若干のノッキングをしている車両編成がありました。
この一両を組み込んでしまうと、高速で走る分にはある程度の勢いで走らせればそれほど問題はないんですが、ちょっと突っかかるような走りが直っていないと、編成したM車全体にその影響が及び、下手をすると脱線します。
そのへんの調整をいろいろといじりながら、だんだんにあわせていく…そんなことばかりを最近はやっています。
写真の方は、また後ほど載せますが、量産時代の模型社ってのも…なんだかなあ、とため息をついております。
あ、タイトルの話をし忘れました(笑)

はくたいしゃ

東武の電車、というとたいていの方は「スペーシア」を思い浮かべるのが、いまでは多いかなと思いますね。

私たちの世代では「DRC」はたまた「8000系」、お好きな方ですと「7800系」とか「5700系」あたりを指名してくることでしょう。
古くからの東武ファンにとって、デハ10や5700系に伍して、名車にして薄幸の特急車として人気のあるのが1700系(旧)でしょうか。

製品化にことごとく恵まれない電車でしたが、いよいよカツミさんが量産品(なのか?)で製品化をします。
たぶん相当な高額になるのは目に見えていますので、当然私は購入できませんが(笑)。

この電車のことを、東武のファンの方々は「はくたいしゃ」と呼んでいます。
私はてっきり「しろおびしゃ」だと昔思っていました。
なんとなく、客車の1等車のイメージもあって、「しろおび」ということばもあったので、この電車も「しろおび」でいいのかと思っていたんですが、そうではないようです。

あるいは、国鉄呼び(?)をしたくなかったのか…はたまた、日光特急復活の際の「客車」が白帯だったので、それと区別するためだったのか…そこは定かではありませんが。
この電車はおそらく完成品での販売は「特製品」以外ではないだろうな…とも思っていましたから、カツミさんがコレを作ると聞いたときは隔世の感を感じました。

しかしながら、この電車、DRC化される前の形態変化が結構大きいところがありまして、いままでは
1、原型
2、冷房改造
3、シールドビーム3灯化、マジックドア設置、側窓固定化
という3段階で最終の形になっていると思っていました。

最近見つけたJTBキャンブックスの「昭和30年代の鉄道風景」P113に、実は面白い写真が出ています。
そこには上記の「2」に該当する1700系が写っているように見えますが、じつはこれ
「1710系」でして、しかもヘッドライト3灯化の準備工事が土台だけしてあり、「私鉄電車のアルバム」に載っているような「穴の空いた」ものではない…という「過渡期中の過渡期」の写真でもある訳です。

いままでおおまかに3段階、で形態変化していたと思われた1700系ですが、こうしてみると

1、原型
2、冷房化
3、3灯ヘッドライト準備
4、3灯ヘッドライト準備2(穴あけ)
5、3灯化・マジックドア設置・固定窓化

となり、5の部分の中身の前後があったとすれば、さらに細分化されることになります。
外見だけでいえばそれこそ4段階で微妙な差になって現れるということでしょう。

ところで、1700系はたとえばデビュー当時の5720系との併結の写真やその後の変化について、それなりに写真を見ることができますが、1710系の写真の中で、「2」でまだ2段窓のまま…という写真は、はっきりしたものをみたことがありませんでした。
(観察力不足でしたらごめんなさい)

その、「2」の2段窓、とはっきりわかる写真が今回東京訪問時に購入したBRCプロさん発行の「今よみがえる昭和30年代の東武鉄道」というミニ写真集P30に載っています。

これらをみてしまうと、自分の手元にある「武里ホビー」の東武1700系(顔だけフェニックスというヘーブリッド版)とともに、1710系も作りたくなってきます。
たしかKODAMA MODELさんが1700再生産にあたって、1710系も制作していますねえ。
とはいっても、それが「冷房改造・固定窓化」のやつだということで…。
それならば、草加・やまぜんのキットを手に入れた方が早いかな??と思うことしきり。
あれ?カツミさんの話じゃなかったの??といわれそうですが、1700系はやっぱり「逆三角形のヘッドマーク」がかっこいいかなと思っていますんで、もしカツミさんが「2」の二段窓バージョンをやるんでしたら…って、そんな金はないか(苦笑)。

DRCもそういえばまだ途中です。
これはどうしても2両ある先頭車の顔が揃わないため(ちょっと歪んで取り付けてしまった)、今思案中でもあるから組み立てが中断しています。
これこそ、譲っていただいた方の「心意気」に応えなければいけないと思って、入念に「検討」をすすめております。
しかし、はたせるかな、ご期待に添えるような完成度に達するかは…「できる限りのことはします!」とお応えするしかない。
東武の特急車は我が家ではにわかにいろいろとざわざわしそうな気配です。

たまにはエバグリ

東京に着くと大抵一度は寄るのが銀座の4階・通称えばぐり。
聞いたところによると、相変わらず開店11時に突っ込んできて安いのを漁り、その日の夜にヤフオクに出す輩がいるそうで。

その辺りは以前からあんまり変わっていないようで、売るも買うも「懲りない面々」といいましょうか。

いや人様を批判しているのではなく、自分が懲りていないことの自虐なんですけど(爆笑)

今回はカワイの模型やらエンドウの古いスナックカーキットなどもあって、普段あまり商品が少ないなかでは、比較的在庫が多かったと思います。

久しぶりにみた「カワイ」の16m客車や9m客車なんてのは、某オクでそこそこの値段がつくことがありますが、ここでは若干のいたずらを(おもに色塗り)されていたこともあって、遊んだり改造したりにちょうどよい位の価格で出ておりました。

本当はDD16に牽かせようと思っていたものなんですが、肝心の機関車が既に手元にないという恥ずかしさ。

これで何回目だろう。

その人の好みにもよるが、DD16やC56がオハ61や35なんぞ牽いて走った場合、私の感覚ではちょっと後ろが長過ぎるような気がするときがあります。

この点ではC56なんかはオハ31、ナハ22000などが似合うかなと思うんですね。

カワイの16mが好みの分かれるところではあっても、長さとしては手頃な部分もあり、次回四たびDD16を購入する場合はこれらを後ろに従えさせるつもりであります。



そしてもう一つ、エバグリで縁あって購入したのが鉄道模型社の「モハ50」。

下回りなし、制御器のパーツがとれて、無くなってしまって床板がぐにゃぐにゃ、でも車体は比較的きれいな状態のものでした。

Moha50_2

正面の密着連結器はたぶん模型社の純正ではないんでしょう。

この当時の同製品に限らず、一部のメーカーでテールライトを省略しているものがあったような気がしましたが、意図的なものでしょうか?

このモハ50も、模型社量産シリーズの中では傑作の誉れ高い製品ですが、これまたいろんな改造ネタにされたものが多いという製品でもありましたね。

Moha502_2

横から見ても破綻はない。

手持ちのDT10(メーカー不明・ドロップ製)を取り付けてみた。

ボルスターもT側がなかったので、手持ちのパーツ箱から、たぶんナカセイが使っていたと思われる高さの低いボルスターを削って無理矢理はめ込んで台車を取り付ける。

動力は縦型インサイドでもむろんOKだが、こんな古い製品にこそ、最新のMPでも取り付けてやろうかい…なんて思ってみるのも楽しいもんです。

今回の東京旅行では、ある意味「懐かしの…」という模型たちに出会いました。

残念なことに、最近の傾向で、だいたい50代くらいの年代のモデラーが手放すという傾向が出てきているそうです。

それと季節の変わり目の、世代交代による大量出品(早い話が、モデラーが亡くなって、家族が二束三文で持ってくる)も、出てはいるものの、あんまり出物はなくなってきているそうです。

16番の衰退が、中古市場でも見え隠れしてきていることを思うと、いまだに真鍮一辺倒でやろうとするメーカーさんは、大丈夫なのか??と思います。

60万もする編成ものを作ったところで、購入者なんてたかが知れている人数しか買えません。

メーカーの垣根を越えた共通企画製品をだすことで、生産量を確保したり、量的なコスト分散をしながら、多品種少量生産でも、なんとか普通のモデラーが購入できるような価格設定をお願いしたいものですね。

久し振りにNを楽しむ

先日釧路と根室を旅して参りまして、なんとなくキハ53がほしいかなと思ったりしたんですが、そんなものはすぐ手に入るわけでもないので、Nゲージをひっぱりだして遊んでました。
マイクロエースのキハ53-500は販売と同時に完売したそうですが、いろいろ探してみると見つかるもんで、それを永大のレールに乗せて走らせていました。
しかし、改めてエーダイナインのレールは驚かされますね。
かなり大きなエンドレスに組んだのですが、掃除をしようと持ち上げたところ、一部曲がり気味にはなりますが、立て掛けておくことが出来てしまいます!
これはカトー・トミックスのレールではまずできない芸当です。
確かにフィーダーコードの接続方法はちょっとカッコ良くないんですが、この頑丈さは他社も見習って欲しいものです。
キハ53ー500もなかなか快調な走りで、低速もよく効き、最近のNの性能向上を印象づけるに十分です。
走らせるだけならこれでもいいかなあなんて思うこともしきり。
調子に乗って、DF91貫通改造型も走らせたり、しまいにはエンドウEF58もひっばりだして転がします。
後ろにはあの学研オハネフをぶるさげまして、起動時に『ぷぃぃ〜ぴぃよ〜』というなんとも情けない汽笛を鳴らすのを聞きつつ、コロコロと走らせて楽しむ。
まー肩を張らずにNを楽しむのも一興だなと思った次第でした。
しかしながら、我が家にはマイクロエース以外に現役のNメーカー品がないというのが、なんともへそ曲がりなところでして、別にキライだとかそういうのはないんですが、いまはなきメーカーを偲ぶのも面白かろうという次第。
皆さんのご自宅にも、使わなくなったNゲージが残っていたら、たまには遊んでみるのも面白いですよ〜。

年末のKATO「はつね・みく」

年も押し迫ってきて、いきなり葬式をだすこととなり、なんだかやりきれない状態になっておりましたが、ちょっとは落ち着いたので、久しぶりの記事起こしでございます。

先月でしたか…KATOのE5系が発売になり、つい先日、私の手元に参りました。
もともと、あんまり現代形の電車や機関車にはそれほど興味はないんですが、これも「模型界を変えようと努力していらっしゃる」KATOに少しでも支援ができればと思っての購入でございました。
(この手に入れた翌日に義父が亡くなるってのもなんだか…)
さて製品はというと、もう各模型雑誌がインプレッションしていますので、ここでは印象とか、今後とかを書いてみます。
正直にいって、これは「買い」の模型です。
新幹線だから、なじみがない…などと仰らずに、基本セットだけでも購入する意義があります。
いままでの在来鉄道模型の考え方を、こそっと、さりげなく変えている部分がそこかしこに見つけられる模型です。
たとえば、M車の動力台車ですが、これをほかのT車のいずれにも取付が可能になっている構造になっているうえ、無改造で取り付け可能なものは、いままでほとんどありません。
(簡易改造でつけられるものはありましたが)
下回りが「カバー」で覆われている部分を「リレーラー」同梱で対応している、これも購入時から製品添付になっているものは、大昔に販売された、カツミの入門セット以来のことではないかと思います。
連結・解放も、いままでのKATO製品と比較しても、比較的力を入れずに行える点も特筆されます。
しかも!25m級の電車がR370を編成で通過できる…、これはさすがに欧米模型以外では、日本のどこのメーカーも「推奨」しなかった走らせ方ですね。
こういったさまざまな特徴をさりげなく内包した模型ですので、ただ単なる新幹線模型ではない…というところに、KATOの意地を感じます。
同時に、この車両自体は、ある意味で日本を代表する車両でもあるため、輸出向けの発想もあるかもしれません。
今年は、プラ製品のさらなる充実がある一方で、真鍮製模型の衰退が加速するのではないか?そんな痛し痒しの年になりそうな予感がします。

ペーパー車体をバカにしちゃいけません!

最近まゆ模型さんにお願いしてあった模型が届きまして、改めて、プロの技を堪能させていただいた次第であります。
今回の依頼品は「旭川電軌モハ1001」です。
旭川の電車の中では大柄な方ですが、ちょっと走らせるには手頃な大きさなので注文しました。
この手の電車は、ワンロット品である分、模型化した場合、部品の流用が利かなかったり、台車なんぞも特殊なものが多いので、そこはおおらかに構えて、注文しないといけません。
以前にその辺を拘り抜いた商品を見たことがありました。

あの雑色の作ったものですが、リベットから台車から、とにかくとことん拘った…という割には、「へえ」というイメージ。

電車模型の場合は、配管から床板の構造から拘っても、あんまり見栄えがしないんだなと納得した次第。

とくに台車なんぞは、代用品でも十分な見映えがします。

10011

ちょっと写真が暗くて申し訳ないのですが、台車はDT21、エンドウのパワートラクションをつけておりますので走行は問題なし…という訳です。

それよりも、車体のつややかな仕上げにますはご注目あれ!

ノーシル・ノーヘッダーであるが故に、ちょっとのラインの崩れが命取りになる電車ですが、「破綻がどこにもない!」。

シンプルに、かつ流れるような屋根カーブをみごとに表現されていることに驚かされます。

連結器はカトーのものを使用していますが、これがまた車両前部のへんながら空き感をうまく消しています。

逆を言えば、もしここをいじっていろいろと追加パーツをつける味付けの余地は残っていることになります。

パンタグラフは通常のPS-16。実用を考えればこれで十分。

一応ヘッドライト・テールライトの点灯準備加工はしてあるため、あとでそのへんの追加工作も予定しています。

色については、人それぞれ好みもあろうかと思いますが、実車は明るいところで見れば、もうちょっと明るいようにも見えますし、これまた好みの問題といえます。

10012

床下機器は、実車に近いものをチョイスして取り付けてあります。

こういったワンロット模型を見るたびに思うのは、ユーザーといいますか、いわゆる購入者の論理がいかに無責任であるかということですね。

具体的にいいますと、たまーに、ですが、自分の腕を過信して「このくらいなら、俺だってできるよ。」というやからなんぞはこの典型例でしょうね。

じっくりと、十分な時間と、てまひまをたっぷりかけて、とにかく気になるところを徹底的に直したり、追加したりすれば、あるいは今回の旭川電車のようなものと、似たような模型ができるかもしれません。

問題は、それを「注文を受けて、完成させ、顧客に引き渡したときに、十分な満足を得られるようにする最大公約数・最小公倍数の製品を、一気に作り上げることができるのか?」という点なのです。

プロが作られる故、妥協もできないし、さりとて無駄な時間をかけていては、価格設定の際に赤字になるような値段では売れないし…というぎりぎりの選択をしないといけない。

そのためにも、一発でどんどん決めていける確かな腕がないと、模型商売としては成り立たない。ペーパー制作品の方が、真鍮製品とはまた違った、コストがかかることを意味します。

ですから、ペーパー組立品の価格こそ!職人さんの腕に払うお金なのだということを、ユーザーはちゃんと理解しておかないといけないです。

しかし、そこに甘えがあってもいけない…職人さんの腕がいいからといって、「俺の思っている昭和●●年のモハ●●●●は、こうでなくちゃいけない、あれがついていなきゃいけない」などなど要求して組んでもらったら、それこそ「ウン十万」という値段がついてしまいますが、それを「高い!」というやつばらに限って、職人さんに甘えがでている訳です。

ものは中庸が大事。金がないのに無駄な要求をするのではなく、その職人さんの腕を見込んで、アラのイメージと大まかな指定をしたら、完成を待つ…。

これも手作り模型というジャンルがある「えいちおー」ならでは!!でしょうなあ。

だからこそペーパー製品を侮ってはいけないのです。

自分が楽しめる模型をなにも「真鍮」や「量産プラ」に頼るのではなく、こういった確かな職人さんの模型を手に入れること、これもまた勉強でもあり、自分へのご褒美でもあるわけです。

なにも「工房」を保存したから、日本の工芸品は守られた…のではなく、その職人さんの腕にしっかりした対価を払う「ユーザー」がいないといけない。

初期段階では、やっぱり高額なものにはなるでしょう。でもモデラーが全員、財布と相談して無理に購入するのでなく、年に数台うまくいけば買えます!というようなモデラーが暫時増えていくようにしないと、「工房」はおろか、その技術をもった「職人さん」を守れないではありませんか?

だからこそ、今回の買い物は実に楽しく、また勉強になる作品を手に入れた…と本人はいたく喜んでいる次第であります。

そして、この電車はこのあと、いろいろとらじ店主によって、いたずらが仕込まれようとしております。

その辺は、また次回に…。

ちょっとしたことが

先日のブログの続きですが、要は組み立てること、塗ること、仕上げること、それぞれにプロ・アマのうまい・下手があるわけですが、その情報交換がなくなってきているということです。
簡単な話なら、例えばEF5841様が投稿くださるキットの完成例などは、我々組もうとするモデラーにとっては大事な情報でもあります。
どうやったら見事に組み上げられるのか、例え蒸気機関車であっても、ただ黒い訳じゃなく、ちゃんと艶とか発色に無意識にきをつかっていらっしゃる…そういった「ひとの腕」を見たり聞いたりして盗むのも、楽しみのひとつな訳です。
しかしプロの世界ですら、そもそも組める人が引退したり亡くなったりして、情報交換がそもそも成り立たなくなり始めているのです。
だからくだんの4階では、大量にものがでないとしても、ある一定の組み方のクセや、塗りのうまさで、突然誰かがなくなったんだ、あるいは辞めたんだ、というのがわかることがあるんだそうです。
一見、あーそーで終わりそうな話に聞こえますが、これってさびしいことではないでしょうか。
せっかくの、そのひととなりの個性が、師匠と弟子ではなくても、受け継がれずに消えていく…、なんかこの趣味が間違った方向に動いているような気がしてならないのです。

やまざききょんきょんをいまでも神と崇める方も沢山いらっしゃるんですが、ならば彼のミキストをもう一度読み返してくだされ。
この趣味が、いかに幅が広く、どんなアプローチで入ってきても、受け入れられる余地を沢山持っているかを、彼はちゃんと残してます。
プラ製品のないのを嘆いている過去のミキストにおいてすら、この趣味が「一般に広く楽しく」遊んでもらえるように、提案しています。
しかしそこでも「安易に手にはいるようになったとしても、そこでとまらぬことができるのがこの趣味のよさ」とはっきりしています。
そして、レイアウトにもつねに目をやり、総合的な遊びを提案し続けました。
それっていまのメーカーやモデラーに伝わっているのでしょうか。

この項はタイトルを変えたりしながら、ある意味自己批判的な部分も含めて皆さんに問いかけてみたいと思っています。

だんだん引き継がれなくなる技術

先ほど仙川の駅からの帰り道に、突然足をとられてもつれたあげくに胸と左手首を打撲、顔に青あざを作って研修所に戻りました。
えらく痛いんですが、ここには湿布薬もないというオソギャー場所でございました。
ま、なってしまったものは仕方ないんで今日の話題を。
先日しさしぶりに4階にまいりまして(いわゆるオメガの)色々話をして来たんですが、メーカーさんもどうやら鉄道模型がどんどん先細りをしている状態をかなり危惧している一方、キットを組まない方が増えてきているため、4階などにそれを探しに来る人が増えているんだそうです。
つまりキットを取り扱う店が増えてきて、ないなら作らないという人が相乗作用で増える、モデラー数デフレスパイラルが起こっているのです。
私も最近は目が利かないために、あまり作らなくなっていますが、これはまずいかもしれないですね。
今日はここで止めますが、続きは来週書きます。

28年ぶりの入線

大学の頃でしたか、相模鉄道の三ツ境と言う駅の近くに【童夢】さんと言う模型屋がありました。

といっても、私が訪れた時にはもう店はやっておらず、居酒屋さんの片隅にあるような感じだった記憶があります。
電話を入れてみると、せっかくだからとお店をあけてくれまして、しばしお話をしました。
まーなかなかのものをお持ちで、初代のドロップ台車の新幹線とか、二代目のカツミのCタンク、仕掛のトビー蒸機など、いろいろみせてくれました。
その時、すでに市場にはなくなっていた、店主組みかけの電気機関車がありまして、とりあえず手付を置いて、またくると約束したまま終わってしまったものかありました。

この時出会ったのがしなのマイクロ・ED60でした。

Ed604

今にして思えば、なんでこれを買おうとしたのか…。多分そんなに販売されていない模型だから…なんてこそくなことを考えたのかもしれません。

それから幾星霜、先日「やふ」にて、久しぶりに同車のキットの組みかけ完成品に出会い、試しに入札したらそのまま我が家にやって参りました。

Ed603jp

いちおうジャンクとされていた理由は、「つりリンクカバー」が一個足りない、というものでしたが、(いわゆる側バリなどとよばれているもの)到着してみると、とくにそれ以外に問題は見当たりませんでした。

組み方から見ると、どうもあのAB10と同じ持ち主のような気がするところが多々あります。

塗ってない!というのもそうなんですが、その枯れ方がだいたいおんなじであること。

Ed605

正面ひさしの部分にプラのパーツがついているが、この取り付け方、いわゆる味のつけ方が似ている。

などから類推できます。

走行は?というと、我が家のDD51よりももっと静かに走行します。

若干立ち上がりがラビットスタートになることがありますが、しなの独特の動力方式ではやむを得ません。

Ed601_2

むしろ、この方式で、これだけ静かだということの方が驚きですね。

Ed602

一方の動力はモーターからスパー3段で落として、ウォーム伝導し、ゴムジョイントを介してもう一方の台車に動力を伝える方式です。

これはED61に共通しますが、62は中間台車があるため、両方の台車にモーターをつける方式のようです。

同社EH10が同じ方式ですが、ED60・61は単機ですから問題ないでしょうが、EH10の場合は2車体の動力の調子を合わせないと、走行性能がおおきく落ちるかと思います。

このあたりは、いずれEH10のキットを手に入れて、どんなものなのか挑戦してみたいと思っています。

パンタグラフはみたところ、カツミのものにも似ていますが、あるいは別の会社のものかもしれません。

Ed606

ただし、本車のディテールレベルならば、無理してフクシマだ!IMONだ!なんて騒がずとも、今ついているパンタグラフで十分です。

問題は台車です。

Ed607

なにかの説明で「ドロップ」製ではないものが入っていると聞いてはいましたが、どうやら「鉛」の鋳物くさいかんじです。

変に柔らかいため、ちょっとしたことですぐに反ったりします。

また全体にディテールが甘いため、台車だけ時代錯誤のようなものがついているようにみえてきます。

この辺は、いずれなんらかの改善をしてみたいです。

販売当時¥12,800−というキットだったとのことで、これがED17あたりだったら結構な人気だったかもしれません。

ED60・61・62は線区が限定されていることと、活躍自体が地味だったこともあり、宮沢・フェニックスの安価な入門機として製造されていながら16番ではあまり取りざたされることのない機関車でもありました。

特にED60は模型社・しなの・ミズノが製品化こそしていますが、数が少ないようで、あまり見かけることもありません。

ただ、寸詰まりなところがちょっと私鉄風でもあり、これに客車の4〜5両も牽かせるとかすれば、なかなか楽しそうです。

カワイじゃなぜいけない?

先日来書いております、カワイの製品ですが、実は皆さんが否定するには訳があるのかな、と思っています。
一番は
設計自体、また商品そのものの構造自体が古くさいこと
でしょうが、他にも
いつの生産品か区別しにくい
人気がない
中古で値がつかない

といった感じで、実はこの、
中古で云々
というのが一番引っかけられているような気がします。

だって、ほとんどの人は
売っても値がつかない
とため息をついているからです。
しかし裏をかえせば、遊び倒すなら、
安く手に入る
改造や失敗に落胆しなくなる
市場にはそこそこ出回り品がある
ということになりますから、いじり遊びをするには力不足はない、というわけであります。

ホワイトメタルの頭も、単品で見ると、窓の厚みはあるし、型崩れでディテールが無くなっていたりするのがいますが、これも修正出来る範囲のものがほとんどですから、あばたもえくぼなんだと思います。

味付けの部分は好みがありますから、カワイや同時期の他メーカーの競合車種とを比較して気に入ったものを買えば良いわけです。

構造が古臭いと言うかたは、たぶん間違いなく自分で修理をしたり改造や組立をしたことのない人がこれをよく言い訳します。

どんな機械もそうですが、原則としては構造が単純であれば、それだけメンテナンスも悩まなくなります。
また万一の故障箇所も見つけやすい利点があります。
だから、カワイ製品だからと盲目的に毛嫌いするのではなく、もっとカワイを遊び尽くして欲しいと思うんです。

値段的にもそこそこで買えますから、走らせたらどこのメーカーだかわかりませんから。

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